寂しさの実感20年6/11
先週、知り合いが亡くなった。
突然の事だった。
14~15年位前に、祖父母を筆頭に数年の間に沢山の近しい人達が亡くなってしまう時期があった。本当に頻繁に葬儀があった。
それ以来ぶりの良く知っている人の死だった。
突然の出来事による驚きが、日を追う毎に寂しさの実感に変わってきた。
その人の中での私の存在は、私のそれと比べてだいぶ小さそうだったので、あまり込み入った話はしない間柄だった。
私がタバコを吸っていた頃は、よく一緒に川を眺めながらタバコを吸ったりしたものだ。
人がいなくなると当たり前の事だか、もう新しい共感は無い。
過去の思い出だけになってしまう事が何より悲しく感じてしまう。
もう会えないという事実を受け止めてから寂しくなってくると思う。
次第に、全くという事はなくとも、少しずつ忘れ去られていく。残された人の日常に居ないのだから仕方がないとは思う。
いつも、もう会えなくなってから、もっと色々な話をしておけば良かったと後悔が残る。
そして全く進歩しない自分の性分に嫌になる。
その人と最後に直接話したのは、亡くなる1週間位前の事だと思う。
最後会った時の別れ際に、「いつもありがとう。」と言って微笑んでくれた事に私は救われる。
